「不登校」の原因は様々あると思いますが、何らか精神的なものが原因であるとされていると思います。
しかし、中には むしろ身体的な不調と より深く関連していると思われるケースもあります。
身体と心は完全に切り離すことはできないので切り分けが難しいことと、また西洋医学では二本足で立つことによる身体の歪みから来る問題を考慮しないため、身体上の問題点が見つけられずに「精神的なものではないですか」となってしまうことがあるのだと思います。
次にご紹介するのは、「頭が痛くて学校に行けない」 18歳 女子 専門学校生の症例です。
<症状> 頭が常に痛み、学校に行くことができない。
<経緯> 病院で検査しても異常なしと言われ、周囲からは精神的なものではないかと思われていた。母親もパニック障害などではないかと思っていた。
<所見> 骨盤が後ろに傾き、そのため膝が曲がってX脚になっているなどの身体の構造的な(姿勢の)問題がみとめられた。高校時代にダンスの練習を熱心にしていたとのこと。姿勢の傾きを筋肉の緊張で支えていたところへ、ダンスにより激しい負荷がかかったことで、身体を安定させるために筋肉の緊張が増して、それが頭痛を引き起こしていたと考えられる。
<経過> 姿勢の問題を改善する治療と座り方・立ち方などの指導をした結果、傾いた身体を支えていた筋肉の緊張が開放され、それにつれて徐々に症状は軽快。学校へも通えるようになった。
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